医療法人好縁会 Medical Group KOENKAI

院長ご挨拶Greetings

内視鏡による的確な診断と治療、
心療内科的アプローチで患者本位の医療を

内科、消化器内科、心療内科を担当。消化器疾患を中心とした内科系疾患および、心理的要因からくる身体症状などの診療をしています。

胃がんの早期発見・治療のカギは内視鏡検査です

毎年約5万人が亡くなっている胃がんは、日本人が最も多くかかるがんです。50歳以上の方は、厚生労働省が推奨する「胃がん検診」の対象となりますので、ぜひ2年に1回検診を受け早期発見に努めましょう。2016年より胃がん検診はバリウム検査だけではなく、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)も選択できるようになりました。胃カメラには、口から管を入れる「経口内視鏡」と鼻から入れる「経鼻内視鏡」があります。当クリニックでは両方の内視鏡を準備しており、どちらも細径のスコープを使用しているので、吐気の苦痛などはほとんどありません。食道から胃、十二指腸までを目視で確認し、“がん”が疑われる病変があればその組織を採取して確定診断が可能となります。
また、慢性胃炎の一つ「慢性萎縮性胃炎」の所見があれば、ヘリコバクター・ピロリ感染の有無を検査します。感染が認められた場合には、胃・十二指腸潰瘍や胃がんの原因のひとつでもあるため、除菌治療をお勧めします。
その他、胃もたれ、胃の痛み、胃の膨満感、胃の不快感などが続く機能性胃腸症(ディスペプシア)という疾患は、内視鏡検査などをしても原因となる病変がありません。できるだけ症状を軽減し、生活の質(QOL)を向上できるように、身体的および心理的な状態を把握するようにお話を聴き、生活習慣や働き方の改善、考え方の修正などを提案し、薬物療法など適切な治療を進めていきます。

食の欧米化などにより日本人に急増中の大腸がん

日本人に急速に増えているのが大腸がんで、がんによる死亡数では胃がんを抜いて第2位になりました。厚生労働省は40歳以上の方に、毎年1回の「大腸がん検診」を推奨しています。便潜血検査で異常のある場合や下痢と便秘が交互にある、腹痛がある、腹部の張った感じが続くなどの症状がある場合には下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)が必要となります。胃カメラと同様、大腸を目視で観察し、何らかの病変が発見された場合は、検査時に組織採取し、確定診断が可能です。検査の準備・前処置として食事内容の変更や検査前日・当日の下剤服用などにより、腸管をきれいにして肛門から内視鏡を挿入します。
大腸ポリープ(良性の腫瘍)を経てがん化する場合もあり、ポリープや腫瘍が発見された場合には、内視鏡的に切除可能かをその場で判断し、可能であれば引き続き内視鏡的治療(ポリペクトミー)として、組織切除を行います。日帰り治療を基本としていますが、出血などの危険性が高い場合には入院をしていただくこともあります。

胃カメラや大腸カメラには「つらい」「痛い」というイメージがあり、検査を躊躇されている方もおられるでしょう。しかし、機器の進歩に加えて手技の確実さと時間の短さ、検査結果の正確性から、検査後には多くの方が「こんなに楽だったらもっと早く受ければ良かった」とおっしゃいます。これは長年、内視鏡検査に携わってきた実績とスキルがあるからこそ。いずれも鎮静剤を使用せずに検査を行うことができ、検査後の車の運転にも影響がありません。また検査前には、今までの内視鏡検査の経験やそれに伴う不安や苦痛だったことなど、十分にお話を聴き、あくまでも検査を受けられる方の気持ちを尊重しながら、鎮静剤や鎮痛剤の使用等それらに対応できるような方法を選択していきます。

さまざまな身体症状に心療内科的アプローチも

胃・十二指腸潰瘍などの消化器系疾患、吐気や拒食・過食、不眠、頭痛や肩こりが続くなど身体的な症状には、心理的な状態(抑うつ、過度な焦燥感や不安感、過度なこだわり、感情表出の低下、興味・関心の低下など)が密接に関係してきます。 心療内科の患者さんは、心理的に不安定または強いストレスを抱えている方ばかりでなく、自分自身では変化に気づいておらず、家族や周囲の方々から受診を勧められる場合もあります。生活の状況や思いを表出していただくために、できるだけリラックスできる環境を整えてお話を聴いていきます。「今、どのような気持ちや考えなのか?」「このような変化が起こった原因や誘因は何か?」「今の問題や課題は何か?」「どうすれば気持ちが楽になるのか?」など、一つずつ一緒に解決方法を考えていきます。リラクゼーションや休息・睡眠、食事や運動などの方法などを説明し、生活習慣の改善を勧め、さらに必要な薬物療法を勧めていきます。
受診にこられた方やご家族の質問に丁寧に答え、わかりやすい説明をするよう心がけていますので、気楽に相談していただければと思います。