2022.1.29
西原セントラルクリニック(広島市安佐南区)には、糖尿病の専門医が在籍しています。
糖尿病は初期段階ではなかなか気づきにくいので、上記の様な症状がある場合や、不安に感じられる場合には、一度診療を受けてみてはいかがでしょうか。
糖尿病とは、体の中にあるインスリンという物質が十分に働かないことで起こる疾患です。
インスリンはすい臓から産出されるホルモンで、血糖値を一定の範囲におさめるよう調整する働きを持っています。
インスリンが十分に働かない状態になってしまうと、血液中の糖があふれた状態になり、血糖の濃度が高い状態になってしまいます。そういった状態が慢性的に続くと、糖尿病の三大合併症とされる「網膜症」、「腎症」、「神経障害」、動脈硬化の進行による心筋梗塞や脳卒中といったリスクも高める危険性を生じます。
糖尿病は非常に身近な病気です。
2016年の国民健康・栄養調査では、患者数は約1000万人、予備軍は約1000万人、合計すると約2000万人に影響を与えているとされています。
糖尿病は発症要因によって「1型糖尿病」と「2型糖尿病」、「その他の特定の機序、疾患によるもの」、「妊娠糖尿病」に分類されます。
日本の糖尿病患者のほとんど(約9割)が該当するとされています。
要因はさまざまですが、以下のようなことが原因と考えられています。
体質以外では、日々の生活習慣(ストレス、糖質成分の取り過ぎや顕著な運動不足)が原因となり、そうした状態が続くと、インスリンの分泌量やその機能に異常が生じ、血糖値が徐々に上昇していきます。
すい臓のインスリンを出す細胞が破壊されてしまうことで引き起こされます。
同じ糖尿病でも2型糖尿病とは原因が異なり、治療法も異なってきます。
1型糖尿病は、生活習慣の乱れなどが発症にあまり関与していません。
妊娠をすることで引き起こされるインスリン作用の抑制により引き起こされる妊娠糖尿病、他の病気や治療薬が影響し血糖値の上昇によって発症する糖尿病などもあります。
糖尿病は初期段階での自覚症状がないケースがあるため、適切な診断を受け、治療を行わないままでいると様々な障害が出てくることになります。
血糖値が高い状態が続くと、血液中に多量に存在するブドウ糖が血管の壁を傷つけて、血管自体がもろくなりつまりやすい状態となります。
そうすると、体内に血液が十分に供給されにくくなり、糖尿病の三大合併症とされる「網膜症」、「腎症」、「神経障害」のリスクを高めることに繋がります。
よく知られる脳梗塞や心筋梗塞以外にも「壊疽」「歯周病」等の要因にもなります。
糖尿病はサイレントキラーと呼ばれます。
初期ではほとんど自覚症状がなく、その間に体を蝕んでしまうためです。心筋梗塞や脳梗塞を発症してはじめてわかることさえあるのです。
末期レベルまで病状が進行すると、失明、人工透析、足の切断など、日常生活に極めて大きな支障をきたす状態に陥ります。糖尿病患者の40~60%が高血圧を併発していますので、動脈硬化の悪化し、心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中の発症リスクを高めます。
また高血糖状態が続くと、白血球の働きが悪くなり、免疫にかかわる細胞の機能が低下するおそれがあります。
病原菌と十分に戦えない状態では、免疫力が低下し、風邪をはじめとした感染症にかかりやすくなります。糖尿病を抱えた高齢者の場合、肺炎や尿路感染症などが重症化し、命に関わるケースも少なくありません。
いずれの場合においても、十分に注意しなければならない病気であることは言うまでもありません。
糖尿病と疑われる場合には、分類別に検査方法が変わってきます。
2型糖尿病が疑われる場合、一般的には血液検査を行います。そして血糖値や過去数ヵ月単位の血糖値の状態を反映するHbA1c値を調べます。
HbA1c値とは、赤血球中のヘモグロビンがどの程度糖と結合しているかを示す値となります。
インスリンの分泌能などを評価するマーカーを測定することでも可能です。
1型糖尿病が疑われる場合、GAD抗体と呼ばれるたんぱく質の有無を調べる血液検査も併せて実践されます。
糖尿病の確定診断に用いられる検査のひとつとして、「経口ブドウ糖負荷試験」が周知されています。
本検査では早朝の空腹時に一定量の糖分が含まれた飲料を摂取することで、摂取前後の血糖値の変化を調査します。
生活習慣の乱れが発症に大きく関与している「2型糖尿病」の治療方法としては、「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3つが挙げられます。
「暴飲暴食」や「運動不足」の改善が重要です。
ただし、これらを実施しても思うように高血糖が改善されない場合には、薬物療法を開始します。
はじめは経口の飲み薬を服用し血糖値の改善を目指します。
血糖値を下げる薬にはいくつかの種類の飲み薬や注射薬(GLP-1受容体作動薬)があり、個々の患者さんに合った薬剤のタイプや量を、主治医と相談して決めていきます。
糖尿病の飲み薬は基本的に作用機序の観点から大きく3つに分類することができます。
これら薬は、専門医による適切な指導・対応が必要となります。
近年注目されている新薬です。
GLP-1は元々体内に存在するホルモンであり、血糖値を下げる役割があります。「GLP-1受容体作動薬」はこのGLP-1を補う糖尿病薬となります。
高血糖時に作用する特徴があるため、空腹時などの低血糖時には作用せず、これによる低血糖症状は引き起こしにくいとされています。
人工的にインスリンを補うインスリン治療です。
インスリン治療は6種類に分類されており、それぞれの患者さんの症状を十分に見極めたうえで決定する必要があります。
これらインスリン投与は、原則『自己注射』にて行われます。食事管理や生活管理も併せて行います。
糖尿病はさまざまな合併症のリスクを高めます。
普段から予防するための生活習慣を身に付けたいところですが、発症してしまったとしても、適切な対応を行うことで普段通りに生活することができます。疑われる症状がある場合には、専門知識のある、経験豊富な専門医への相談や、的確な診断・治療が不可欠です。
西原セントラルクリニックには、糖尿病の専門医が在籍していますので、少しでも不安に感じられることがございましたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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