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金属アレルギーの症状とパッチテストでわかること|原因金属の特定で再発予防へ

医療法人好縁会 理事長医 下山直登
下山記念クリニックの 下山 です。
今回は、【金属アレルギー】についてお話します。

 

金属アレルギーとパッチテスト

金属アレルギーとパッチテスト|西原セントラルクリニック(広島市安佐南区 アレルギー科)

ネックレスやピアス、時計、歯科金属などを身につけた際に、赤み・かゆみ・湿疹・かぶれ・ただれなど炎症が出ることはありませんか?

その症状は「金属アレルギー」による反応の可能性があります。

金属が汗や唾液で溶け、皮膚に触れることで体が「異物」と判断し炎症を起こすことで発症します。

一度アレルギー反応が起きる体質になると、同じ金属に触れるたびに症状が起こりやすくなります。

パッチテストとは

金属アレルギーとパッチテスト|西原セントラルクリニック(広島市安佐南区 アレルギー科)
金属アレルギーの原因金属を調べる検査です。

溶かした金属成分を含んだパッチを背中や腕に48時間貼付し、
赤み・かゆみの有無を確認します。

 

検査の流れ

  1. ・初日(月)…複数の金属パッチを貼付
  2. ・2日後(水)…パッチを剥がして反応確認
  3. ・3〜7日後…遅れて出る反応の再チェック

代表的な原因金属

金属名 主な使用例 特徴
ニッケル(Ni) アクセサリー・時計 最も多い原因
汗で溶けやすい
コバルト(Co) 歯科金属・工具 ニッケルと併発しやすい
クロム(Cr) 革製品・工具 日用品でも反応しやすい
金(Au) 装飾品・歯科クラウン 高級金属でもアレルギーあり
パラジウム(Pd) 歯科合金 歯科金属で多い

検査を受けるメリット

  • 原因金属を正確に把握できる
  • 歯科治療や手術の素材選択に役立つ
  • アクセサリー・化粧品の選び方の指針になる

検査時の注意点

  • パッチが剥がれないよう汗や入浴は控える
  • 強いかゆみ・痛みは医師へ相談
  • 薬は医師の指示に従う

まとめ

金属アレルギーは、原因を特定し適切に対策すればコントロールできる疾患です。

気になる症状があれば、西原セントラルクリニックへお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

針を使わずシールを貼るだけの検査なので痛みはありません。

パッチが濡れると判定に影響するため、入浴は控えてください。

完全に治すことは難しいですが、原因金属を避けることで症状は安定します。

最も多いのはニッケルです。
他にコバルト・クロム・金・パラジウムも代表的です。

参考:

このコラムを書いたのは…

医療法人好縁会 理事長医 下山直登

下山 直登 医師(理事長 / 内科全般・呼吸器・アレルギー科

【主な経歴】
1986(昭和61)年 広島大学医学部医学科卒業
1988(昭和63)年 広島大学第二内科学教室入局
北九州総合病院、呉医師会病院 勤務
1994(平成6)年 下山内科クリニック 開業
1997(平成9)年 医療法人好縁会 下山記念クリニック 理事長 就任

【資格・所属学会】
・日本内科学会 認定医
・日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリ・ケア認定医
・日本アレルギー学会 専門医
・日本認知症予防学会 専門医
・日本糖尿病協会 療養指導医

理事長として、そして一人の臨床医として、幅広い内科診療に取り組みながら「安心して任せられるかかりつけ医」を目指しています。
健康や暮らしに関するご不安・ご相談がありましたら、どうぞお気軽にご来院ください。

西原セントラルクリニック(医療法人好縁会)

〒731-0113 
広島県広島市安佐南区西原8丁目33−3

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