2024.3.1
日本の糖尿病患者は1,000万人超、糖尿病予備群も約1,000万人と推計されており、さらに増加し続けるといわれています。しかし糖尿病ははじめのうち、痛みなどの自覚症状がないため、検診等で血糖値が高いことがわかってもすぐに治療を受けない人が多いようです。
糖尿病の一番の問題は合併症です。血糖値が高い状態が続くと血管が傷ついたり、詰まったりして、将来的には腎症や網膜症、神経障害といった慢性的な合併症につながる場合があります。実際、糖尿病が原因による人工透析や失明は年々増加しています。また脳梗塞・心筋梗塞なども非常に起こしやすくなります。
糖尿病の治療は血糖値を良い値に保つことだけでなく、体重、血圧、血清脂質(血液中のコレステロールの値)も併せてコントロールする必要があります。そのためには薬物療法の前に「食事・運動療法」が重要です。
最近では、糖尿病があると認知症の頻度も増加することがわかっています。これは個人の生活の質のみならず、ご家族に対しても大きな影響をあたえます。できるだけ早期に発見し、進行を予防するためには的確な診断と治療が必要です。
当クリニックでは外来でインスリン注射、GLP-1製剤の注射指導、血糖自己測定(SMBG)が可能です。最新の治療薬もいち早く導入。血糖値、ヘモグロビンA1cの迅速検査機器も完備していますので、受診当日に数値結果をお伝えできます。
また、代表的な合併症である腎症や神経症の検査(網膜症の検査については眼科をご紹介します)に加え、糖尿病の方は脳梗塞や心筋梗塞の原因となる動脈硬化が進展しやすいので頸動脈エコーや脈波速度等で定期的な検査を行います。
糖尿病治療には「食事・運動療法」が重要です。なるべく入院することなく、普通の生活をしながら自己管理ができるよう指導・教育を行っています。さらに発症リスクが高まる認知症についても、専門医と連携し予防・治療に力を入れています。
糖尿病の合併症が進行すると経済的負担や精神的負担も増します。こうした点からも「糖尿病の疑いがある」といわれた時点で治療を開始し、継続して治療を受けることが非常に重要となります。
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