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ピロリ菌について-ピロリ除菌のおすすめ-

2019.6.23

胃炎や胃潰瘍、胃がんなどの原因になるピロリ菌

ピロリ菌は胃の粘膜に生息するらせんの形をした細菌です。胃には強い酸(胃酸)があるため通常の菌は生息できませんが、ピロリ菌は胃の中にある尿素を分解しアルカリ性のアンモニアを作り、胃酸を中和することによって身を守っており、一度感染すると多くの場合、除菌しない限り胃の中に棲み続けます。
日本人の感染者数は約3500万人。ピロリ菌の感染は、乳幼児期の衛生環境と関係していると考えられており、上下水道が十分普及していなかった時代に生まれた中高年の感染率が高くなっています。感染すると胃に炎症を起こしますが、この時点では自覚症状がない人がほとんどです。しかし長い期間炎症が続くと胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどの原因になります。

ピロリ菌の除菌療法

薬を服用することにより、ピロリ菌を退治する治療を「除菌療法」といいます。以前は保険適応の範囲が狭かったためにピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査や除菌療法は積極的に行われていませんでしたが、2013年から慢性胃炎も対象となり、胃がん予防のために一般的な治療方法となっています。
2種類の抗菌薬と胃酸分泌を抑える薬を1週間服用すると、80%の確率でピロリ菌の除菌が成功します。1回目の除菌療法が不成功の場合、抗菌薬の1つを初回とは別の薬に変えて再び除菌治療(2次除菌)を行います。2次除菌の成功率は80%を超えており、1回目と2回目の除菌療法を合せた除菌の成功率は約95%になります。

除菌療法の効果判定

薬の服用終了後、4週間以上経過してから除菌の効果判定を受けてください。除菌に成功すれば胃がん発症のリスクはかなり低下しますが、ゼロになるわけではありません。胃がんになるかどうかは、ピロリ菌がどれだけ長い間胃にダメージを与え続けていたかが問題だからです。除菌後も胃がん検診を定期的に受けることをおすすめします。

ピロリ除菌は健康維持に非常に有効な治療と考えています。お気軽にご相談ください。