初診の予約

再診の予約

WEB問診票

粟屋忠祐 医師|下山記念クリニック
下山記念クリニックの粟屋です。
今回は、鉄欠乏性貧血についてお話します。

1. 「貧血」ってなに?

私たちの血液の中には、

  • ・赤血球(全身に酸素を運ぶ役割)
  • ・白血球(ばい菌をやっつける役割)
  • ・血小板(出血したときに血を止める役割)

という3種類の細胞が存在します。

赤血球 白血球 血小板|下山記念クリニック(東広島市)
そのうち赤血球が減ったり、赤血球の主要な成分であるヘモグロビンが減少して、全身に酸素を運ぶ力が低下した状態を「貧血」と呼んでいます。

貧血の原因は多岐にわたりますが、そのなかでも最も多いのが今回ご紹介する「鉄欠乏性貧血」です。

2. 「鉄欠乏性貧血」ってなに?

鉄はヘモグロビン(赤血球の主成分)を作るための大切な材料です。
何らかの原因で身体の中の鉄が不足すると、健康な赤血球を十分に作ることができなくなります。その結果、身体全体が酸素不足の状態に陥り、だるさ、息切れ、動悸といった症状が出現します。

これが鉄欠乏性貧血の正体です。
貧血?だるさ、息切れ、動悸|下山記念クリニック(東広島市)

3. 鉄欠乏性貧血の診断と治療は?

貧血かどうか、体内の鉄が足りているかどうかは、通常の血液検査で容易に診断ができます。
鉄欠乏による貧血が判明した場合、治療も単純明快で、不足している鉄をしっかりと補充(内服または注射)すれば、多くの場合スムーズに改善していきます。
これだけを聞くと簡単な病気に思われがちですが、実はここからが重要です。

4. 「なぜ鉄が足りなくなったか」を考える

鉄の補充以上に大切なのが、「なぜ鉄が足りなくなったか」という理由を探ることです。
原因には大きく分けて2つのパターンがあります。

  • ① 入ってくる鉄が足りない:偏食や過度のダイエット、成長期・妊娠による需要増など
  • ② 出ていく鉄が多い:慢性的な出血(月経、消化管出血など)

特に注意が必要なのは後者の「慢性的な出血」です。どこから、どういう理由で出血が起きているのかを突き止めなければ、根本的な解決とはなりません。

5. 若い女性は月経が原因?

若い女性の場合、慢性的な出血のほとんどは月経によるものです。
「月経は病気じゃないから大丈夫」と思われるかもしれませんが、子宮筋腫による過多月経などが隠れていることもあり、婦人科の治療が必要になるケースもあります。

6. 閉経後の女性や男性の場合は要注意

一方で、月経がないのに鉄欠乏性貧血になった方は、かなり注意が必要です。
本来、出血してはいけない場所から出血している可能性が高いからです。
胃や大腸などの消化管から慢性的に出血している可能性もあるため、胃カメラや大腸カメラなどの詳しい検査を要します。
その結果、がんなどの重大な病気が見つかることも珍しくありません。

7. 貧血は身体が発する重要なサイン

鉄欠乏性貧血は、鉄を補充して貧血が治まれば終わり、という病気ではありません。
「どうして鉄が欠乏してしまったのか」までしっかり調べなければ、背後にある本当に治療すべき病気を見過ごすことになってしまいます。
貧血の症状があったり、健康診断で貧血を指摘されたりした場合は、決して放置せず、ぜひお気軽にご相談ください。

貧血ご相談はしもや下山記念クリニック(東広島市)まで

よくあるご質問(FAQ)

貧血はどんな症状が出ますか?

だるさ、息切れ、動悸、めまい、立ちくらみなどが代表的です。 症状が軽い場合は気づかないこともあり、健康診断で初めて指摘されることもあります。

鉄欠乏性貧血はすぐ治りますか?

鉄剤の内服や注射により改善することが多いですが、 なぜ鉄が不足したのか原因を調べることがとても重要です。 原因を放置すると再発することがあります。

貧血があると必ず内視鏡検査が必要ですか?

年齢や症状によって異なりますが、 閉経後の女性や男性では消化管からの出血が原因のこともあるため、 胃カメラや大腸カメラなどの検査を検討することがあります。

市販の鉄剤を飲めば大丈夫ですか?

自己判断での服用はおすすめできません。 貧血の原因によっては別の治療が必要なこともあるため、 まずは医療機関での検査を受けましょう。

健康診断で貧血を指摘されたら受診した方がいいですか?

はい、症状がなくても一度受診をおすすめします。 貧血は身体からの重要なサインであり、 重大な病気が隠れていることもあります。

貧血の症状や健康診断での指摘がある方は
お気軽にご相談ください。

WEB予約はこちら

このコラムを書いたのは…

粟屋忠祐 医師|下山記念クリニック

粟屋 忠祐 医師

【プロフィール】
2011(平成23)年 宮崎大学(旧:宮崎医科大学)医学部卒業
2011(平成23)年 広島大学病院 初期研修医
2013(平成25)年 広島大学病院 血液内科
2015(平成27)年 東広島医療センター 血液内科

【資格・所属学会】
日本内科学会認定内科医
日本血液学会専門医

 

〒739-0041 
広島県東広島市西条町寺家7432-1

電話でのお問い合わせ・ご相談TEL.082-424-1121

受付時間/
〈午前〉8:45~12:30〈午後〉13:40~17:30

火曜日午後は14:30〜17:30

土曜日午後は14:00~17:00

訪問診療初回のご相談はお電話にて受付いたします。
(下山記念クリニック内 地域連携室)

WEB問診票