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医療法人好縁会 理事長医 下山直登
下山記念クリニックの 下山 です。
今回は、花粉食物アレルギー症候群(PFAS)についてお話します。

「リンゴを食べたら、口の中がピリピリする」
「モモやメロンを食べると、なんだかかゆい気がする」
そんな経験はありませんか?

 

実はそれ、単なる“食べ物の刺激”ではなく、花粉症と関係するアレルギー反応かもしれません。

 

今回は、花粉症のある方に起こることがある花粉食物アレルギー症候群(PFAS)について、わかりやすくご紹介します。

 

🍎 えっ、リンゴで口がピリピリ?
―その正体は、体の中で起きた“花粉の勘違い”でした―

1.花粉食物アレルギー症候群(PFAS)とは?

花粉症のある方が特定の果物や野菜を食べたときに、口の中や唇が腫れるイガイガするピリピリするといった症状が出ることがあります。

これは、花粉に反応していた免疫システムが、果物や野菜に含まれる似た構造のタンパク質を見て、
「また花粉が来たぞ!」
と“勘違い”して反応してしまうために起こります。

この現象を、専門的には交差反応と呼びます。

花粉食物アレルギー症候群(PFAS)とは?|下山記念クリニック(東広島市)

2.あなたの「天敵」はどれ? ―花粉と食べ物の関係―

花粉の種類によって、反応しやすい食べ物には特徴があります。

花粉飛散時期 花粉の種類 反応しやすい主な食べ物
1~6月 シラカンバ・ハンノキ リンゴ、モモ、サクランボ、キウイ、ジャガイモ
2~5月 スギ・ヒノキ トマト
4~10月 カモガヤ
(イネ科)
メロン、スイカ、オレンジ
7~11月 ブタクサ
(キク科)
メロン、バナナ、スイカ、キュウリ
ヨモギ
(キク科)
セロリ、ニンジン、マンゴー、スパイス

花粉症の時期だけでなく、普段の食事の中で気づくこともあるため、見逃されやすいのが特徴です。

花粉食物アレルギー症候群(PFAS)とは?|下山記念クリニック(東広島市)

3.「火を通せば大丈夫」って本当?

多くの場合、PFASの原因となるタンパク質は、熱や消化酵素に弱いという特徴があります。


そのため、

といったケースがよく見られます。

また、ジャムや缶詰などの加工食品でも症状が出にくいのが特徴で、一般的な食物アレルギーとは少し違うポイントです。

 

4.気をつけたいポイント

多くは「口の中の違和感」で済みますが、以下の場合は注意が必要です。

このような状況では、

といった全身症状につながる可能性もあります。

「いつもは軽いから大丈夫」と思わず、症状が強いときや不安があるときは、早めにご相談ください。

 

5.アドバイス

「なんだか口がかゆい・ピリピリする」と感じたら、無理に食べ続けず、一度立ち止まることが大切です。

耳鼻科やアレルギー科で相談し、自分の花粉症のタイプを知ることで、

といったメリットがあります。

食べることは、毎日の楽しみのひとつです。
だからこそ、必要以上に怖がるのではなく、正しく知って上手につきあっていくことが大切です。

 

📍 花粉症があり、果物や野菜で口の違和感が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

花粉食物アレルギー症候群(PFAS)とは何ですか?

花粉症のある方が、特定の果物や野菜を食べたときに、口の中や唇のかゆみ、イガイガ感、腫れなどを起こすアレルギー反応です。花粉と食べ物のタンパク質が似ているために起こる交差反応が関係しています。

リンゴやモモで口がピリピリするのはアレルギーですか?

花粉症のある方では、花粉食物アレルギー症候群(PFAS)の可能性があります。特にシラカンバやハンノキの花粉に反応する方は、リンゴやモモ、サクランボ、キウイなどで症状が出ることがあります。

なぜ花粉症で食べ物の症状が出るのですか?

花粉に反応していた免疫システムが、果物や野菜に含まれる似た構造のタンパク質を花粉と勘違いして反応してしまうためです。これを交差反応といいます。

花粉食物アレルギー(PFAS)と口腔アレルギー症候群(OAS)は違うものですか?

PFAS(花粉食物アレルギー症候群)は、花粉症のある方が果物や野菜などに含まれる似た構造のタンパク質に反応して起こるアレルギーです。
一方、OAS(口腔アレルギー症候群)は、口や喉のかゆみ・ピリピリ感などの症状の現れ方を指す言葉で、PFASはその原因のひとつとされています。
現在では、花粉との関連が明確なケースについては「PFAS」と呼ばれることが一般的です。
参考:一般社団法人 日本アレルギー学会

加熱すると食べられることがあるのは本当ですか?

はい。PFASの原因となるタンパク質は熱に弱いことが多く、生では症状が出ても、加熱した食品や加工食品では症状が出にくい場合があります。たとえば、生のリンゴはだめでもアップルパイは食べられることがあります。

PFASは重い症状になることもありますか?

多くは口の中の違和感でとどまりますが、体調不良時や大量に食べたときなどには、じんましん、腹痛、まれにアナフィラキシーなどの全身症状につながることがあります。

どの花粉でどんな食べ物に反応しやすいですか?

たとえば、シラカンバ・ハンノキではリンゴやモモ、スギ・ヒノキではトマト、ブタクサではメロンやバナナ、ヨモギではセロリやニンジンなどが知られています。

気になる症状があるときは何科を受診すればよいですか?

耳鼻科やアレルギー科で相談するのがおすすめです。花粉症のタイプや症状との関係を確認することで、避けるべき食材や今後の対策がわかりやすくなります。

花粉食物アレルギー症候群(PFAS)のご相談はこちら

このコラムを書いたのは…

医療法人好縁会 理事長医 下山直登

下山 直登 医師(理事長 / 内科全般・呼吸器・アレルギー科)

【主な経歴】
1986(昭和61)年 広島大学医学部医学科卒業
1988(昭和63)年 広島大学第二内科学教室入局
北九州総合病院、呉医師会病院 勤務
1994(平成6)年 下山内科クリニック 開業
1997(平成9)年 医療法人好縁会 下山記念クリニック 理事長 就任

【資格・所属学会】
・日本内科学会 認定医
・日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリ・ケア認定医
・日本アレルギー学会 専門医
・日本認知症予防学会 専門医
・日本糖尿病協会 療養指導医

理事長として、そして一人の臨床医として、幅広い内科診療に取り組みながら「安心して任せられるかかりつけ医」を目指しています。
健康や暮らしに関するご不安・ご相談がありましたら、どうぞお気軽にご来院ください。

〒739-0041 
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