帯状疱疹予防接種について～シングリックス・乾燥弱毒水痘生ワクチン～| 西原セントラルクリニック（広島市安佐南区）

帯状疱疹は予防可能な感染症の一つです。適切な対策を講じることで、帯状疱疹の発症リスクを減少させることができます。

帯状疱疹とは？？

帯状疱疹（たいじょうほうしん、英: Herpes zoster）は、多くの人が子どもの時に感染する【水ぼうそう】と同じ【水痘帯状疱疹ウイルス】（Varicella-Zoster virus）が引き起こす皮膚の病気です。

帯状疱疹のメカニズム


【感染】はじめての感染【水ぼうそう】として発症	【潜伏】治った後もウイルスは長い間体内に潜伏（普段は免疫力によって活動が抑えられている）	【再活性化】加齢やストレスなどで免疫力が低下しウイルスが暴れだす	【発症】ウイルスは神経に沿って移動し皮膚に到達　【帯状疱疹】を発症

水痘ウイルスの【再活性化】

水ぼうそうの治癒後もウイルスは体内の神経節に潜伏しています。

過労やストレスなどで体の免疫機能が低下すると、体内に潜伏していたウイルスが再活性化し、帯状疱疹を発症します。

帯状疱疹の症状

多くは、はじめに皮膚に神経痛のような痛みが起こり、その後皮膚症状が現れます。※個人差あり

痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが　体の左右どちらかの神経に沿って多数集まって帯状に生じます。
症状の多くは上半身に現れ、顔面、特に目の周りにも現れることもあります。

皮膚の違和感やかゆみなどの皮膚症状は、しびれとして感じる程度から、ピリピリ・ズキズキ・チクチク　針で刺されたような痛みを感じる場合や、夜も眠れないほどの焼けるような激しい痛みを感じる場合まで様々です。

合併症　帯状疱疹後神経痛（PHN）

最もよくみられる合併症帯状疱疹は「帯状疱疹後神経痛」（PHN）と呼ばれます。

帯状疱疹による神経の損傷がひどい場合、皮膚の症状が治った後も深刻な痛みだけが残る場合があります。

その他にも、帯状疱疹が現れる部位によって、角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症起こる場合があります。

帯状疱疹は50歳以上で増加？？

帯状疱疹は50歳以上で増加し、日本人では、80歳までに３人に１人が発症するといわれています。

加齢による免疫機能の低下が原因と考えられており、発症には年齢が大きく関係し、高齢になると発症しやすくなります。

帯状疱疹　年代別　発症率｜東広島市の内科・皮膚科なら　下山記念クリニック

画像引用：帯状疱疹.jp

また、骨髄移植や臓器移植後、白血病や悪性リンパ腫のような血液がん、全身性エリテマトーデス（SLE）など、免疫機能が低下している方も帯状疱疹になる割合が高くなります。

水ぼうそうにかかったことのない人は？？

実は、生後のワクチン接種による感染や、胎児期の感染などで、日本人では15歳以上の概ね９割以上が、体内に水痘・帯状疱疹ウイルスに対する抗体を持っています。

抗体を持っているということは、帯状疱疹を発症する可能性があるといえます。

しかし、稀に感染を避けてこられたため、大人になって水ぼうそうを発症する人がいます。

大人の水ぼうそう感染では、子どもの発症に比べ重症化しやすい傾向があります。
発疹がひどかったり、口腔内に発疹ができ食事に支障が出たり、上気道の発疹が原因で呼吸困難になるなどの症状がでたり、入院が必要となるケースもあります。

帯状疱疹は予防できる感染症の一つです

帯状疱疹の予防について（予防接種・ワクチン）｜シングリックス・乾燥弱毒水痘生ワクチン｜東広島市の内科なら　下山記念クリニックワクチン接種は帯状疱疹の予防に非常に効果的です。

水ぼうそうにかかったことがある人が獲得してる水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫は、加齢とともに弱まってしまいます。

帯状疱疹ワクチンを接種することで、免疫を強化し、帯状疱疹を予防し、発症リスクを低減させることができます。

現在、以下の2種類のワクチンでの予防接種が可能です。