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介護施設利用者の嚥下食、行事食に関する検討会

投稿日:2024年7月29日

今回も前回同様に、嚥下食についての検討会が行われました。

>>>前回の検討会の様子

安全に食感と味を落とさない工夫

まず初めに、かまぼこやお肉などの嚥下の難易度が高い食材について、過去の窒息事故の例を挙げて意見交換が行われました。やはり形を崩さずに味や食感を担保するのは難しいようで、各種調味料で味付けに工夫を凝らした調理が重要となります。介護施設利用者の嚥下食、行事食に関する検討会

介護施設利用者の嚥下食、行事食に関する検討会

行事食の提供

季節ごとに味わえる行事食も、ご利用者様にとって楽しみの一つです。例えば、夏にわらびもちを提供する案についても議論がありました。わらび餅を刻み食にした物が持ち込まれ試食が行われました。味は良いが大きさや弾力に課題があることが確認されました。
しかし、3STのこういった活動を行われても、最終的には現場スタッフの協力のもと予想外の事態に対応できる安全対策を講じることができるかが鍵となるとの判断がなされました。

介護施設利用者の嚥下食、行事食に関する検討会

介護施設利用者の嚥下食、行事食に関する検討会

いかに食事を楽しんでもらうか

3STの基本理念である「食べることをあきらめない」という考えのもと、食事をどのように楽しんでもらうかが話し合われました。また、適正な量の食事で高カロリーかつバランス良く栄養素を摂り入れる事ができる環境の実現についても議題に上がりました。水分量など細かい部分も配慮し、食を通して満足度が高く健康に良い生活を担保することの重要性が強調されました。

介護施設利用者の嚥下食、行事食に関する検討会

次回は実際の調理現場に入り、調理師への情報提供を行う予定です。