このたび、11月3日・4日に福岡で開催された【NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク全国の集い】にて、当法人の理学療法士 山本貴広が発表した内容が高く評価され、受賞の栄誉に輝きました。
今回の発表では、3STの活動内容とその成果を詳しく紹介
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- 3ST 始動
→栄養・摂食嚥下サポートチーム:3ST の立ち上げとその目的 - 3STによる食形態検討会
→現場スタッフとの食形態に関する検討と改善 - 嚥下食・行事食の工夫
→入居者のニーズに応じた食支援の工夫
- 3ST 始動
山本は、3STが現場で直面している課題についても正直に共有し、サポートチームと現場スタッフとの「温度差」を乗り越え、双方向の支援関係を築くための試行錯誤を率直に語りました。この発表の中で、3STの支援が「食べることの本来の意味—社会的な営み—」を尊重し、「双方向で支え合う関係を築くべき」という理念に基づいて進められていることが強調されました。
最後に山本は、今後の展望として、通所リハビリでの運動・栄養・摂食嚥下の特化プログラムの導入、重度低栄養状態の早期発見への取り組みを発表し、さらに支援の質を高めていく計画を述べました。
発表後、内田 直樹大会長からは「周囲の意識との違いをしっかりと受け止め、改善を続ける姿勢は、多くの同じ悩みを抱える参加者にとって励ましになり、山本さんの発表が大きな共感と勇気を与えた」との講評をいただきました。この評価が受賞につながり、山本にとっても励みとなったことを報告いたします。
提出要旨(全文)
食活動は、年齢や障害にかかわらず、生命維持や精神的な安寧、社会交流、余暇・役割など多様な生活行為に寄与する重要な活動です。好縁会では、広島県内でクリニックや介護施設を運営し、医療と介護が一体となって患者や入居者の生活を支えるサービスを提供しています。栄養・摂食嚥下サポートチーム(3ST)は、利用者の社会的背景や生活環境、文化をふまえた食支援を永続的に提供するため、好縁会理事長主導のもとで発足しました。今後もこの理念に基づき活動を継続してまいります。