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胃もたれ・胸やけ・のどの違和感… それ、「逆流性食道炎」かもしれません

更新日:2025年8月5日 / 投稿日:2025年7月25日
岩本 拓也先生|消化器内科 肝臓内科 下山記念クリニック
下山記念クリニックの 岩本 です。
今回は、【逆流性食道炎】についてお話します。

 

逆流性食道炎とは?


胃の中の酸(胃酸)が、食道に逆流して炎症を起こす病気です。

通常、胃と食道の境には「下部食道括約筋」という弁のような部分があり、食物や胃散の逆流を防いでいますが、加齢や肥満、食生活の乱れなどでこの弁がゆるむと、胃酸が逆流しやすくなります。

【主な症状】
・胸やけ(みぞおちのあたりが焼けるような感じ)
・酸っぱいものがこみ上げてくる
・のどの違和感、咳、声のかすれ
・胃もたれや膨満感
・横になると症状が悪化する

※一見、風邪や喘息、心臓病と間違えやすいこともあります。


原因となりやすい生活習慣


・食べすぎ、早食い、脂っこいものの摂りすぎ
・寝る前の食事や飲酒
・肥満・運動不足
・加齢・妊娠
・タバコやストレス
胃もたれ・胸やけ・のどの違和感 逆流性食道炎かもしれません|胃カメラなら 下山記念クリニック(東広島市)

治療はどうするの?


まずは生活習慣の改善が基本です。

以下のような対策が有効です。

・食事は腹八分目、就寝3時間前までに済ませる
・脂っこいもの、カフェイン、アルコールを控える
・枕を少し高くして寝る
・体重を適正に保つ

薬物治療では、胃酸を抑える「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」などがよく使われ、症状を効果的に抑えることができます。


こんな時は受診を


・胸やけや吐き気が続く
・のどの違和感や咳が長引く
・食欲不振や体重減少がある


特に長く放置すると、食道の粘膜が変化する「バレット食道」や、ごく稀にがん化のリスクもあるため、早めの対処が大切です。


最後に


逆流性食道炎は、決して珍しい病気ではありません。

「年のせいかな」と我慢せず、気になる症状があればお気軽にご相談ください。
生活習慣の見直しだけでも、症状がぐんと楽になることもあります。
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健康は毎日の積み重ねから。
胃腸をいたわる習慣、今日から始めてみませんか?

 

 

このコラムを書いたのは…

岩本 拓也先生|消化器内科 肝臓内科 下山記念クリニック

岩本 卓也 医師(消化器内科/肝臓内科) 

【主な経歴】
2004年 山口大学医学部卒業
山口県総合医療センター、山口大学附属病院、小郡第一総合病院、尾中病院などで消化器内科を中心に研鑽を積む
2025年より下山記念クリニック勤務

【資格・所属学会】
・日本内科学会認定内科医
・日本肝臓学会専門医
・日本消化器内視鏡学会専門医
・日本消化器病学会専門医
・日本門脈圧亢進症学会技術認定医

肝臓病、消化器疾患に関する専門的な知識と経験をもとに、患者様一人ひとりに寄り添った診療を心がけています。
ご不安・ご相談がありましたら、お気軽にご来院ください。

 

 

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