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浮腫(むくみ)の原因と繋がる疾患

更新日:2024年3月5日 / 投稿日:2024年2月19日
渡邉裕尭先生|下山記念クリニック(東広島市)
下山記念クリニックの 渡邉 です。本年2回目のブログ更新です。
今回は、【むくみ】のお話をします。

今回のテーマは、「むくみ」

「むくみ」は、皮膚もしくは皮膚の下に水分などがたまり、その部位が膨らむことであり、医学的には「浮腫」と言われます。

「むくみ」の原因

 

浮腫の原因には、水分をコントロールする臓器である

  • ・心臓の機能の低下
  • ・腎臓の機能の低下

 

や、血液を血管に保つための血中の蛋白質がしている

  • ・肝臓の機能の低下
  • ・栄養摂取不良また、局所的に血液の流れが詰まったり、炎症が起きたりするなどの ・皮膚感染症
  • ・下肢静脈瘤
  • ・深部静脈血栓症その他特殊な原因として
  • ・粘液が溜まってしまう甲状腺機能低下症
  • ・リンパ液の流れが悪くなるリンパ浮腫
  • ・その部位を動かさないことによって水分が溜まってしまう廃用性浮腫
  • ・原因不明の特発性浮腫

 

などがあります。

 

これら様々な原因がありますが、我々医師たちは、このような疾患がないかな?という観点で診療をしています。

 

特殊な「むくみ」について

 

「浮腫」に対してはこのようにアプローチしていますが、「浮腫」としては表現されない、特殊な「むくみ」についていくつかご紹介します。

クッシング症候群

まず、ステロイドホルモンであるコルチゾールが過剰になるクッシング症候群です。

この病気は100万人中1-2人と有病率は高くないですが、顔面に脂肪が沈着してしまい、顔が腫れてしまいます。

医学的には、「満月様顔貌」といいます。

また、肩にも脂肪が沈着してしまい、野牛肩、といわれる症状も出ます。

顔や肩は腫れる一方で、手足の筋肉は細くなり、アンバランスな肥満を呈してしまい、これを「中心性肥満」といいます。

コルチゾールが過剰になる病気のほか、免疫を抑える治療でステロイドを長期間使っている方でも医原性クッシング病になることがあり、注意が必要です。

先端巨大症

続いて、成長ホルモンが過剰になる先端巨大症という病気もあります。

この病気は、本来身長を伸ばしたり、骨を大きくしたりする成長ホルモンが過剰に産生されるため、手足の指先、踵などの「先端」が分厚く大きくなるため、この名前がついています。

この病気では、顎、おでこ、鼻、口唇なども大きくなります。

 

いずれの疾患も、血糖値や血圧が上昇したり、他にもいくつかの症状が現れますが、普段からお会いしていない患者さんを初めてみる私たち医師ではなかなか顔面の腫れに気づきにくいこともあります。

そのため、これらの病気を疑う患者さんには、

  • ・昔の写真も持ってきていただき今の顔と比較する
  • ・指輪やヘルメットなどのサイズが変わっていないか

 

など細かいお話をお聞きするようにしています。

 

・・・そういえば昔とは変わっている、と気づくこともあります。

今現れている所見だけでなく、患者さんのお話を聞くことが大事だということを改めて認識させられます。

 

さて、浮腫の話に戻りますが、やはり医師が浮腫の原因として一番考えるのは心不全ではないかと思います。

 

年が変わり、糖尿病と心不全のことについてもブログを書きたいなと思いましたが、長くなるため、次回の話題にさせて頂こうと思います。

浮腫(むくみ)の原因と繋がる疾患

スタッフからも人気の渡邉先生!
診療が終わると、スタッフともいつも楽しそうに談笑しています🎶

この日は、何やらスタッフを褒めて「○○賞」をあげていました😆
なんでこんなに爆笑しているんですかね~😆

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