令和6年4月11日に大会議室にて、好縁会の歯科衛生士主催で7社からサンプル提供にご協力いただき、嚥下調整食の試食会を行いました。
写真左→西浦(ニシウラ)さん 右→桒原(クワハラ)さん。嚥下調整食試食会を開催するに至った経緯
歯科衛生士のお二人は令和6年2月に同時入職され、入職後1か月ほど経過した際に訪問看護師さんと一緒に、お食事の摂取が難しくなった施設入所者様の嚥下評価に同席。 その方々に関わる色々な職種の方と食事形態について検討したことがきっかけとなりました。
嚥下調整食とは食べやすく・飲み込みやすくした形態のお食事
お口の問題や飲み込みの問題、疾患の問題など様々な要因で食べることが難しくなった方へ、食べやすく・飲み込みやすくした形態のお食事です。
例えば、お口の問題(入れ歯もご自身の歯もない方や、歯があってもかみ合っていない状態など)ですと、舌で容易に潰せて食塊形成できる柔らかさの物もありますし、飲み込みのタイミングが合わず、水分でムセる方には、とろみ剤の使用やゼリーなども考慮します。
また、1回のお食事であまり量が摂取できない方ですと、栄養補助食品等でその方に必要な摂取カロリーや栄養素も考えて勧めることもあります。
現在では、様々な企業から様々な嚥下調整食や、栄養補助食品やとろみ剤が出ています。
それぞれ栄養素も違い、味も違い、食感や離水など特徴があります。
とろみ剤に関しては、今回4社からサンプルをいただきましたが、それぞれとろみがつく速度も違いましたし、時間経過とともに、更に固くなるものや逆にサラサラに戻ってしまうものもありました。それらを、より多くのスタッフの方と共有したいとの想いから、今回の試食会につながりました。
嚥下調整食試食会を開催してみての感想
今回、皆様の反応が一番よかったのは、「とろみを付けた炭酸ジュース」です。
炭酸ジュース用のとろみ剤を使用して、濃度の違う2種類をご用意しました。とろみはきちんとついているのに、しっかり炭酸も残っていることに皆様驚かれていました。
これから、暑い夏には、ノンアルコールビールにとろみをつけてみるのもいいかもしれませんね。
今回、職種が違う皆様から色々な感想をいただきました、味に関しても皆様それぞれ好みも分かれました。
歯科衛生士を中心に、今後多職種の方と協働し、皆様の「食べる」ことを一緒に考えていきたいと思っております。