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下山記念クリニックの 岩本 です。
今回は、【脂肪肝について】お話します。
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健康診断で「肝機能に注意」と言われたことはありませんか?
実は最近、「脂肪肝(しぼうかん)」という病気がとても注目されています。
これは、昔はお酒をたくさん飲む人の病気と思われていましたが、最近は「お酒を飲まない人」にも増えているのです。
🍔 脂肪肝とは?
脂肪肝とは、肝臓に余分な脂肪がたまってしまう状態のこと。
脂肪がたまりすぎると、肝臓がうまく働けなくなり、やがて「肝炎」「肝硬変」「肝がん」といった深刻な病気につながることもあります。

👩⚕️ なぜ今、脂肪肝が増えている?
近年、「NAFLD(ナッフルディー)」という言葉が医学界で注目されてきました。
これは「非アルコール性脂肪性肝疾患(Non-Alcoholic Fatty Liver Disease)」の略で、お酒をほとんど飲まない人でも脂肪肝になるという現代病のひとつです。
食生活の欧米化、運動不足、ストレス、糖尿病や肥満との関連も強く、子どもから高齢者まで幅広い年代で増えています。
🔬 最近の新しいトピック
- MASLDという新しい名称:
「NAFLD」から「MASLD(Metabolic dysfunction-Associated Steatotic Liver Disease)」と呼ばれるように変わってきています。
これは「代謝異常が背景にある脂肪肝」という意味で、糖尿病や肥満、生活習慣病と密接な関係があることを強調しています。
- 薬による治療の可能性:
これまで脂肪肝には決定的な薬はありませんでしたが、最近は治療薬の研究・開発が進んでいます。
いくつかの薬が臨床試験で有望な結果を出しており、数年内に保険適用される可能性もあります。
- AIによる肝臓画像診断:
CTやMRIを使った画像診断でも、AIが脂肪肝の進行度を判定する新しい技術が出てきています。
これにより、より早期発見・早期治療が期待されます。
🍵 肝臓を守るには?
肝臓は「沈黙の臓器」とも言われ、かなり悪くなるまで症状が出にくいのが特徴です。だからこそ、日々の生活がとても大切です。
- ・食事はバランスよく。特に脂質と糖質を控えめに。
- ・適度な運動(週3〜5回、30分程度のウォーキングでも効果あり)
- ・定期的な健康診断で肝機能をチェック

📝おわりに
肝臓の病気は静かに進行するものが多く、「気づいたときには手遅れ」ということも。
ですが、逆に言えば、早めに気づけば改善もできる病気です。
日々の生活の中で、少しだけ肝臓にやさしい習慣を意識してみませんか?
肝臓病についてのご相談なら、いつでもお気軽に下山記念クリニックへお越しください。
このコラムを書いたのは…
【主な経歴】
2004年 山口大学医学部卒業
山口県総合医療センター、山口大学附属病院、小郡第一総合病院、尾中病院などで消化器内科を中心に研鑽を積む
2025年より下山記念クリニック勤務
【資格・所属学会】
・日本内科学会認定内科医
・日本肝臓学会専門医
・日本消化器内視鏡学会専門医
・日本消化器病学会専門医
・日本門脈圧亢進症学会技術認定医
肝臓病、消化器疾患に関する専門的な知識と経験をもとに、患者様一人ひとりに寄り添った診療を心がけています。
ご不安・ご相談がありましたら、お気軽にご来院ください。
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下山記念クリニックの 岩本 です。
今回は、【脂肪肝について】お話します。
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健康診断で「肝機能に注意」と言われたことはありませんか?
実は最近、「脂肪肝(しぼうかん)」という病気がとても注目されています。
これは、昔はお酒をたくさん飲む人の病気と思われていましたが、最近は「お酒を飲まない人」にも増えているのです。
🍔 脂肪肝とは?
脂肪肝とは、肝臓に余分な脂肪がたまってしまう状態のこと。
脂肪がたまりすぎると、肝臓がうまく働けなくなり、やがて「肝炎」「肝硬変」「肝がん」といった深刻な病気につながることもあります。

👩⚕️ なぜ今、脂肪肝が増えている?
近年、「NAFLD(ナッフルディー)」という言葉が医学界で注目されてきました。
これは「非アルコール性脂肪性肝疾患(Non-Alcoholic Fatty Liver Disease)」の略で、お酒をほとんど飲まない人でも脂肪肝になるという現代病のひとつです。
食生活の欧米化、運動不足、ストレス、糖尿病や肥満との関連も強く、子どもから高齢者まで幅広い年代で増えています。
🔬 最近の新しいトピック
- MASLDという新しい名称:
「NAFLD」から「MASLD(Metabolic dysfunction-Associated Steatotic Liver Disease)」と呼ばれるように変わってきています。
これは「代謝異常が背景にある脂肪肝」という意味で、糖尿病や肥満、生活習慣病と密接な関係があることを強調しています。
- 薬による治療の可能性:
これまで脂肪肝には決定的な薬はありませんでしたが、最近は治療薬の研究・開発が進んでいます。
いくつかの薬が臨床試験で有望な結果を出しており、数年内に保険適用される可能性もあります。
- AIによる肝臓画像診断:
CTやMRIを使った画像診断でも、AIが脂肪肝の進行度を判定する新しい技術が出てきています。
これにより、より早期発見・早期治療が期待されます。
🍵 肝臓を守るには?
肝臓は「沈黙の臓器」とも言われ、かなり悪くなるまで症状が出にくいのが特徴です。だからこそ、日々の生活がとても大切です。
- ・食事はバランスよく。特に脂質と糖質を控えめに。
- ・適度な運動(週3〜5回、30分程度のウォーキングでも効果あり)
- ・定期的な健康診断で肝機能をチェック

📝おわりに
肝臓の病気は静かに進行するものが多く、「気づいたときには手遅れ」ということも。
ですが、逆に言えば、早めに気づけば改善もできる病気です。
日々の生活の中で、少しだけ肝臓にやさしい習慣を意識してみませんか?
肝臓病についてのご相談なら、いつでもお気軽に下山記念クリニックへお越しください。
このコラムを書いたのは…
【主な経歴】
2004年 山口大学医学部卒業
山口県総合医療センター、山口大学附属病院、小郡第一総合病院、尾中病院などで消化器内科を中心に研鑽を積む
2025年より下山記念クリニック勤務
【資格・所属学会】
・日本内科学会認定内科医
・日本肝臓学会専門医
・日本消化器内視鏡学会専門医
・日本消化器病学会専門医
・日本門脈圧亢進症学会技術認定医
肝臓病、消化器疾患に関する専門的な知識と経験をもとに、患者様一人ひとりに寄り添った診療を心がけています。
ご不安・ご相談がありましたら、お気軽にご来院ください。