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「週1回のインスリン」

更新日:2023年8月13日 / 投稿日:2023年7月31日
渡邉裕尭先生|下山記念クリニック(東広島市)
下山記念クリニック 医師の 渡邉 裕尭 です。

これまでに従事してきた糖尿病・内分泌診療で、みなさんの役に立つ情報を発信してまいります。

 

今回はインスリンについてお話します。

糖尿病は、尿に糖が出る病気ではなく、血糖値が高くなる病気です。


血糖値を下げるために必要なホルモンがインスリンです。

以下のそれぞれ、もしくは双方によって糖尿病が発症します。

 

・インスリン分泌の低下(血糖を下げるホルモンの不足)
・インスリン抵抗性の存在(血糖を下げるホルモンが効きにくくなる)

 

 

血糖値を下げる内服薬薬|下山記念クリニック(東広島市)

画像引用:国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター 


現在、糖尿病の内服薬は9系統の薬がありますが、インスリン分泌の低下が高度な場合、インスリン注射での治療が必要になります。

 

インスリンには、以下の2種類があります。

 

・ご飯や糖分を摂取した時の血糖値の上昇を防ぐ追加インスリン 
・ご飯を食べないときににも必要な基礎インスリン

 

インスリンが必要な患者さんは、注射回数が治療の障壁となることがありますが、直近で海外の臨床試験で、週1回の基礎インスリン注射のデータがいくつか報告されていたので紹介します。
(Diabetes Care. 2023 May 1;46(5):1060-1067, N Engl J Med. 2023 Jul 27;389(4):297-308)


これらの試験では、それぞれ、1型糖尿病ないし2型糖尿病の患者さんに対し、従来の毎日使う基礎インスリンを使用した患者さんと、週1回の基礎インスリンを使用した患者さんの治療結果を比較しています。


すると、週1回の基礎インスリンを使用した患者さんは、少なくとも毎日基礎インスリンを使った患者さんと比べて血糖値の上昇はなく、むしろ適正な血糖推移をとる時間が増える可能性があるという結果でした。


同じ結果で注射回数が減るだけでも、注射が障壁になっている患者さんには大きな益があると思われますが、治療結果もよいのであれば、今後の治療選択枝が増えてくるのではないかと思います。

後の進捗を中止しながら、新たな治療も取り入れていきたいと思います。

東広島市の糖尿病・内科関連なら下山記念クリニック

糖尿病のことなら、専門医のいる下山記念クリニックへお気軽にご相談ください。

 


※1 日本でいつから使えるかはわかりません
※2 基礎インスリンという注射の回数が減るだけで、追加インスリンが必要な患者さんの追加インスリンの注射回数は減らせません
※3 数年単位でどのような利点・もしくは欠点があるかまではまだわかっていません。

下山記念クリニック(医療法人好縁会)

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